こんにちは、視能訓練士の前田です🐇✨

当院では多くの患者さんが白内障手術をしております。

今回は、白内障手術における手術前の検査、手術にて実際に目の中に入れる眼内レンズについてお話しさせていただきます。

白内障手術をする前には手術前の検査が必要です。様々な機器で精密に検査をし、手術を問題なく行えるかの確認や、眼内レンズの度数をはかり適応なレンズの選択を行います。

正確なレンズの度数やデータの取得のために、普段コンタクトレンズを使用している方は装用を控えていただきます。

当院では

ソフトコンタクトレンズ使用者は２週間以上

ハードコンタクトレンズ使用者は４週間以上

外していただいてから検査をしておりますのでご了承ください。

術前の検査は白内障手術をするためのとても大切な検査になります。多くの検査をさせていただきますので大変かとは思いますが、患者さんに満足していただけるように正確に検査していきますので、どうぞよろしくお願いいたします。

眼内レンズには、単焦点眼内レンズと多焦点眼内レンズがあります。

ここで軽くになりますが2つのレンズの違いをお話しさせていただきます。

まず、単焦点眼内レンズは、遠くまたは近くのどちらか1点にピントを合わせるレンズで、合わせた距離以外は眼鏡が必要になります。

例えば、遠くにピントを合わせる場合は近くに眼鏡、近くに眼鏡を合わせる場合は遠くに眼鏡が必要となります。こちらは保険適応のレンズとなります。

次に多焦点眼内レンズは、2点または３点（遠く・中間・近く）の複数の距離にピントを合わせるレンズになります。こちらは保険適応外のレンズになります。

こちらのレンズは単焦点眼内レンズに比べ、眼鏡の使用率は低くなります。

注意点として、コントラスト（色）の感度の低下や、夜に照明灯などの光を見るとまぶしく見える「グレア」、光の周りに輪が見える「ハロー」、光源から散ったような光が見える「スターバースト」などを感じることがあります。時間の経過とともに軽快し、気にならなくなる方も多いですが、稀に慣れない方もいらっしゃいます。

当院では、このような症状が少ないレンズも導入しておりますので、よく相談して決めましょう。

患者さん一人一人のライフスタイルにあったレンズを相談させていただきながら選択しますので、ご不明な点ございましたらお気軽にお聞きください。