硝子体手術

硝子体手術について

コンステレーション

眼球の中には硝子体という透明のゼリー状の組織があります。
このゼリー状の組織が何らかの原因によって網膜を牽引したり炎症を持続させたり、混濁や出血を含むことによって網膜に光が到達する妨げとなります。 硝子体手術では混濁した硝子体や増殖した網膜硝子体の組織、あるいは貯留した血液を除去します。当院の硝子体手術機器はALCON社の硝子体手術装置コンステレーション・ビジョンシステムとcarl zeiss社の広角眼底観察システム Resightを導入しております。広角眼底観察システムResightを用いることで手術中広範囲の視野を確保し手術中の合併症の出現を抑制し手術を効率化し手術時間の短縮を実現することができます。当院では金曜日の午後に硝子体手術を施行しております。

*なお当院では緊急の手術が必要である網膜剥離や眼内炎や外傷にたいしての硝子体手術は行っておりません。緊急手術が可能な施設へのご紹介とさせていただきます。

硝子体手術を必要とする病気

黄斑上膜

網膜の中心である黄斑部分に膜が張ってしまう疾患です。その膜のために網膜を変形させ黄斑に皺ができ、ゆがみや視力低下を感じるようになります。

黄斑円孔

網膜の中心である黄斑部分に孔があいてしまう疾患です。そのため、見たい部分が見えずに視力が落ちる、ものが小さく見える、ゆがむなどの症状が出てきます。

硝子体出血

硝子体は眼の中の空間に存在するゼリー状の組織でこの透明なゼリー状の組織が出血や混濁により光が通らなくなった状態を硝子体出血といい見えにくくなります。自覚症状としてよく聞くのが「墨を流したような影が見える」という表現です。糖尿病網膜症、網膜中心静脈閉塞症、加齢黄斑変性症、網膜細動脈瘤などの様々な疾患が原因となって硝子体出血は起こります。

網膜静脈分枝閉塞症、網膜中心静脈閉塞症

網膜静脈が閉塞し血液が網膜内にしみ出して硝子体出血となったり黄斑部に浮腫を起こします。ものがぼやけて見えたり、歪んで見えます。

糖尿病網膜症

糖尿病腎症・神経症とともに糖尿病の3大合併症のひとつで、我が国では成人の失明原因の上位に位置します。血糖が高い状態が長く続くと、網膜の細い血管は少しずつ損傷を受け、変形したりつまったりします。血管がつまると網膜のすみずみまで酸素が行き渡らなくなり、網膜が酸欠状態に陥り、その結果として新しい血管(新生血管)を生やして酸素不足を補おうとします。新生血管はもろいために容易に出血を起こします。進行すると硝子体出血や糖尿病黄斑浮腫を起こし、見えにくくなったり歪んで見えたりします。

眼内レンズ脱臼・落下

眼内レンズが水晶体嚢とともに正常の位置からズレたり、目の中に落下することがありその際には見え方が悪くなります。

手術方法

手術は局所麻酔で行います。網膜硝子体手術では硝子体を切除する為に角膜の横に小さな穴を3ヶ所開け、そこから細い器具(灌流液注入器具・硝子体カッター・照明器具)を眼内に挿入し、眼の中の出血や濁りを硝子体と共に取り除きます。疾患によっては特殊な染色剤を用いて内境界膜を剥離したり、術中に網膜にレーザーを照射したりします。手術終了時には多くは眼の中に眼内灌流液を満たして終了しますが、病気の種類によっては空気や長期滞留ガス、シリコンオイルなどを充填して終了することもあります。その際には術後にうつぶせの姿勢をとっていただくこともあります。手術時間は30分から2時間程度です。

硝子体手術の流れ

  • 11.手術日決定

    外来にて診察し病状と手術の説明をします。手術希望の場合は術前検査日と手術日の予約をします。また採血を行い全身状態の確認を行います。

  • 22.手術前検査

    白内障を同時手術の場合は眼内レンズの決定や角膜内皮細胞撮影など手術に必要な検査を行います。

  • 23.手術説明

    院長から手術の説明や注意事項などの説明を行います。またスタッフから手術当日の説明等も行います。

  • 34.手術3日前

    抗生剤の点眼を3日前から開始します。

  • 45.手術当日

    受付
    手術
    リカバリールームにて少し安静にしてください
    手術後の注意事項と翌日の予約をとっていただいた後帰宅となります。なお眼帯は翌日の診察前にはずします。

  • 66.手術翌日以降

    術後は翌日、2日目、3日目、1週間後に受診をしていただきます。

注意点・合併症

網膜剥離

硝子体を切除する際に網膜が引っ張られて孔が開くことがあります。放置すると網膜剥離が起こるため網膜裂孔の周囲をレーザーで光凝固し固め眼内を空気またはガスにて置換します。その際は術後にうつぶせの姿勢をとっていただくこともあります。

術後眼内炎

手術の創より眼表面の病原菌が入り眼内炎を起こす可能性があります。眼内炎がおきた際には視力予後は不良となります。感染予防のため洗顔や洗髪や入浴は術後1週間後から、温泉や運動は術後1ヶ月後から可能です。

駆逐性出血

術中に発生する急激な眼内の出血(脈絡膜という網膜の土台からの出血)です。起きた際には即座に創を閉じ、強膜に切開を入れ脈絡膜の出血を除去します。

硝子体出血

術後に眼内で出血を生じることがあります。多くの場合は自然に改善しますが再手術が必要となることもあります。

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