今年も残り約1ヶ月となりました。最近寒くなってきましたが、皆様いかがお過ごしでしょうか⛄✨?

 

こんにちは、視能訓練士の前田です。スマートフォンやタブレット等のICT機器は、現代社会の生活を快適に送る上で便利なものになっており使用率も増えています。

その反面、ICT機器の使用環境が以下のような眼の機能の異常を引き起こす原因となっております。

 

・近視

・急性共同性内斜視:突然、物が二つに見える複視を訴えることが多く、                                                        小学生に多く報告されていますが、乳幼児でも発生する可能性もあります。

・コンピューター視覚症候群:ICT機器を用いた際に現れる症状です。

 

       適切にICT機器を使用できていますか?

 

 

これらの症状の予防、改善させるためのICT機器使用上の注意点をご紹介します。

 

①使用時間の制限をする

 

・推奨される使用時間

1歳以下:使用を推奨しない。

2~4歳:1時間以下の使用にし、より少ないほうがよい。

5~17歳:勉強を除く娯楽日的の使用は2時間以下にする。

 

WHOガイドラインでは上記のように記載されておりますが、使用時間が少ないことに越したことはありません。

 

 

②適切な姿勢で使用する

 

タブレット使用する際の適切な座り方

・背中を伸ばす

・お尻を後ろにして深く腰掛ける。

・床に両足をつける。

・眼と画面の距離を30cm以上離す。

・目線は画面に直行する角度に近づける。

・画面の角度を傾ける。

 

 

(児童生徒の健康に留意してICTを活用するためのガイドブック 文科省2014)

 

寝転がっての使用は控えましょう。

 

 

③適切な照度で使用する

 

・スクリーンと周囲環境の明るさを同程度にする。

・直接日光が当たらないようにカーテンを閉めたり、スクリーンに反射防止フィルムを貼るなどをし、スクリーンからの反射防止対策を行う。

 

 

④画像パラメーターの調整をする

 

・コントラストを60~70%まであげる。

・フォントサイズは12以上にする。

・明るい背景に暗い色の文字にする。

・大きい画面で見る。

 

これらはiPhoneの設定で変えることができますのでやってみてください‼︎

 

 

⑤頻繁な休憩をとる

 

・20-20-20ルール:20分間ICT機器を使用したら、6m程度(20フィート)先を20秒眺める。

・寝る1時間前はなるべく使用しない。

 

 

⑥屋外活動時間を増やす

 

・1日2時間程度の屋外での活動を確保する。

子供の休日の屋外活動が平日よりも短いことが現状となっております。

 

屋外活動というのは必ずしも運動しなくてはいけないのではなく、屋外にいること自体が重要です。また、屋外であれば日陰での活動でも大丈夫です。

 

両親が近視である場合(遺伝)も、屋外での活動時間を増やすことで予防につながります。

また、屋外での活動時間が長いほど、小児のドライアイの発症率は減少傾向にあります。

 

 

⑦ 適切な眼鏡を装用する

 

不適切なメガネの装用が、眼の機能の異常を引き起こします。適切なメガネを使用できているか定期検査も重要です。

 

 

 

予防、改善させるために、日頃から少しでもできることをやっていきましょう‼︎

気になるとこがありましたらサポートさせていただきますので、気軽にご来院ください。

しんかい眼科クリニック