こんにちは!看護師の田村です。

毎日たくさんの患者さんにお越しいただき、ありがとうございます。

さて、みなさんの中におうはんじょうまくと新海先生から診断名を告げられた方もたくさんいらっしゃるかと思いますが、さてどういう字を書くのか?さて、どんな病気なのか?特別な治療が必要なのか?怖い病気なのか?先生から詳しい説明を受けられたと思いますので、ここでおさらいしていきたいと思います☻

おうはんじょうまく:黄斑上膜と書きます!また、黄斑前膜・網膜前膜とも呼ばれます。

 

黄斑ってどこ?

 

眼はカメラにたとえられますが、眼の内側に網膜というフィルムにあたる膜があります。その網膜の中心部分が黄斑部とよばれ、細かいものを識別したり、色を見分ける働きを持っています。網膜の中で一番大切な場所です。

 

どんな病気?

 

眼の神経である網膜の真ん中の黄斑に膜が張り付いてしまう病気です。眼球の奥底に生じます。中高年に多く、物がゆがんだり、大きく見える自覚症状が有名です。ゆっくりと進行し、出血したりということは少なく基本的には失明には至らない、比較的良性の病気で、もう片方の目が良いと殆ど気づかない方もいます。しかし、見え方が悪くなることにより、生活に支障をきたすことがあります。

治療方法って?

経過観察か、手術療法です。網膜の表面に張り付いている黄斑前膜をピンセットで丁寧に取り除きます。術後は、症状の程度が軽くなることが予想されますが、その後効果を実感するに至るまでには、半年~一年の時間を要する場合があります。

診断の材料は?

視力検査、ゆがみの検査、眼底検査を行います。光干渉断層計(OCT)が診断にとても有効です。

進行してかなり視力が低下したり、網膜が変形してしまった場合は、手術をしても、視力が十分に回復しないことが多くなりますので、視力が良好でもゆがみなどの症状が強い場合は手術を検討いただくことが多いようです。当院でも黄斑上膜に対しての手術を施行しておりますので、ご質問等あれば、お気軽に受診・相談にいらしてください。

新海先生をはじめ、スタッフ一同お待ちいたしております。

令和2年、9月15日

 

しんかい眼科クリニック